Unityエンジニアに求められるスキル。
主には就転職やフリーランス案件で求められるものはどういったことを抑えておくべきか、アピールするべきなのか?
さまざまな要件があるものの、基本的は必須の条件は下記の場合が多いです。
- 基本的なプログラムの知識(主にC#)
- Unityでの開発経験
- サービスの製作とリリースの経験
この3つに加えて、リーダーやマネージメント経験が歓迎されます。
あとはゲーム業界であればゲームが好き、詳しいといったゲームマインドも求められます。
本記事ではUnityエンジニアに求められるスキルを整理して解説いたします。
Unityエンジニアスキル1:基本的なプログラムの知識
UnityはC#を使って制作するので、C#の実務経験が必須です。
C#の実務経験がない場合はJavaやPHPといったオブジェクト指向言語の実務経験があると代わりになります。
ゲーム業界の場合 | よく使われる言語 |
---|---|
スマホゲーム | C#・C++・JavaScript・Java・PHP・Ruby・Swift・Objective-c |
ブラウザゲーム | JavaScript・C#・Ruby |
コンシューマーゲーム | C++・C・C# |
VR・ARなどの先端ゲーム | C#・C++・JavaScript |
そして実務経験自体がない場合は実務経験相当の資格や自身で作成した成果物(ポートフォリオ)で補うことになります。
困難ですが代替になりうる場合もあります。

また開発する現場ではエンジニアはフロントエンドとサーバーサイドで業務をわける場合がよくあります。
分業して作業することから、求められるスキルの幅は狭くなるメリットはあるものの、より専門的な知識が必要になります。
フロントエンドでよく使われる言語 | サーバーサイドでよく使われる言語 |
---|---|
C#・C++・JavaScript・C・Objective-c・Swift | Java・PHP・Ruby(Ruby on Rails)・Python・Go(golang)・MySQL・Scala・JavaScript(Node.js)・Visual Basic .NET・Redis・Perl |
全部を知っている必要はありません。
いずれかのプログラミングが実務に十分通用するレベルであれば、他の言語の学習コストはそこまでかからないはずです。
Unityエンジニアスキル2:Unityでの開発経験
プログラミング言語の知識や経験があれば良いかといったらそうではありません。
Unityというゲームエンジンを使っての業務であれば、当然のことならがUnityの機能の把握や制作フローを知っておくべきです。
もしUnityの実務経験がある場合でも、新規プロジェクトでは最新バージョンの機能まで知っておく必要がありますし、逆に運用プロジェクトでは古い機能までを知っておく必要がある場合があります。
またUnityの業務経験のない場合は、Cocos2d-xやUnrealEngineといった別のゲームエンジンの実務経験があれば代わりになります。もちろん業界経験者といえどUnityのことはよく知ってくべきなので書籍やネットを参考に実際に触って、知識を補っておきましょう。


そしてUnityの実務経験自体がない場合は、こちらも実務経験相当の資格や自身で作成した成果物(ポートフォリオ)で補うことができます。
Unityに関しては何かしらの成果物があれば十分にアピールできます!
まずは取得しやすいITパスポートから取り組んでみるのも良いでしょう。
採用評価には直接つながる資格ではありませんが、今後IT業界で働くための知識の基盤になるはずです。

Unityエンジニアスキル3:サービスの制作とリリースの経験
プログラミングの知識とUnityも扱える。
あとは必要なのは、その職種に必要なキャリア(経験)を十分に積んでいるかということになります。
例えば求人票にはよく下記のような事が書かれています。
- フロントエンドプログラム設計、開発、テスト、リリース、運用
- サーバーサイドプログラム設計、開発、テスト、リリース、運用
- リアルタイム通信を利用したゲームの設計、開発、テスト、リリース、運用
面接や職務経歴書、ポートフォリオで上記のことを意識して、その証明ができるようにアピールしましょう!
実務経験に乏しい場合には、何かしら近しい業界のイベントにチャレンジしてみることもおすすめします。
- SNS等で参加できそうなプロジェクトに参加して経験を積む
- コンテストやゲームジャムやハッカソンに取り組んで見る
- 自分でアプリを設計からリリース、運用までをチャレンジしSNS等で発表する
お金はかかりますが、スクールなどのコミュニティに属して情報と経験を得てもよいでしょう。

+αになる専門スキル
さらに歓迎されるスキルをあげると、下記のような専門スキルが多数あります。
- 線形代数などの3DCG制作に必要な数学的知識
- Unity(2018以上)やUnreal Engine4等のゲームエンジンを用いた開発経験
- DCCツール環境(スクリプト、プラグイン)の開発経験
- グラフィックパイプラインに関する知識と経験
- HLSL等のShader言語を用いた開発経験
- レンダリングエンジンの開発経験
- 描画やカラーマネジメントに関する基礎知識
- iOS/Android向けアプリに関する技術検証
- CRIやLive2D、Spine等ミドルウェアに関する開発経験
必要条件は満たしつつ、うまく歓迎スキルがマッチすると採用にひっかかる可能性がかなり高まります。
あと必要なのはゲームマインド(後述)です!
マネージメント・統括業務ができる
こちらはより高給を望むのであればという条件です。
よっぽどの専門的なスキルを持つスペシャリストを目指している以外のエンジニアの場合では、マネージメントの能力が必須になります。
- 工程管理
- 工数の見積もり
- メンバーのスケジュール管理
- 技術的なサポート
- クライアントとの打ち合わせ
- 企画の実現性、改善案提案などのコンサルティング
まったくの別業界でもマネージメント能力を期待しての管理職採用も結構あります。もちろん今まで上げた項目を満たす努力は必要です。
Unityエンジニアスキル4:業界に関する熱意
最後に時として技術や知識に勝るものがあります。
それが業界に対するマインド(熱意)です。
どの業界・会社で働きたいのかまで明確であるのであれば、まずは人気のコンテンツをやり込んだり、またはその会社のサービスをやりこんでどんなエンジンを採用しているのか?どんな作り方をしているのか調査するべきでしょう。
そして例えばゲーム業界であれば、ゲームマインドが必要です。ゲームのUI/UI,ユーザーの求めているもの、驚かせたい、良いものを届けたいといったマインド(熱意)は非常に大切です。
言われたものだけを作るだけでなく、よりよくなるように提案したり、面白くなるようチューニングしたりとコンテンツに対する熱意が大切です!
Unityエンジニアに求められるスキルまとめ
本記事では「未経験でも大丈夫?Unityエンジニアに求められる3つの必要な技術スキルとは?」を解説してきました。
- 基本的なプログラムの知識(主にC#)
- Unityでの開発経験
- サービスの製作とリリースの経験
上記に加えて、業界への熱意ももちろん必要です!
以上の3つのスキルはどの会社でも求められますので、キャリアを意識して積み重ねていきましょう!

