GW中に買った本「AfterEffects for アニメーション EXPERT」を消化。
AEで何か作ったことがある人はこのシリーズの『無印』や『BEGINNER』をやらなくても『EXPERT』だけで十分だと思います。
ちなみにプラグインの項目は、持ってないので目を通しているだけです。
ベース
基本3階層で、合成のところにパラやらフレア、ブラーなどエフェクトをつけていく
- フィルター(ディフュージョン等)
- カメラ(画ブレ等)
- 合成
※サンプル素材は線にアンチエイリアスがすでにかかっている。
01 脱出を目指す勇者
主線調整
T.U(トラックアップ) ※カメラが移動して近寄るのでキャラのと線が細くなってしまう。
線だけ抽出したレイヤーをマスク(アルファ反転)として、エフェクト『塗りつぶし』で太さを調整。
画ブレ
ヌルを作って、エフェクト『スライダー制御』をつける。これをつかって強弱を調整
あとはエクスプレッションを追加
effect("スライダー制御")("スライダー")*random(0.3,-0.3)
プラグイン
PSOFT CellFX『P_Extend』があれば、主線を簡単に調整できる
02 ジェット噴射の炎
つけPANフリッカー回避
コマ間隔の違うものがあるとフリッカーが起こるので合わせてやる
噴射エフェクト
フラクタルノイズ+極座標+ブラー(放射状)
噴射の炎
ディスプレイスメントマップで歪みの素材を作成
それを元にブラー(合成)で噴射をぼかす。
プラグイン
Image Lounge『Fractal Tunnel』
フラクタルノイズの代わり、トンネル状のフラクタル図形を作成できる
『Trapcode Shine』
グロー+ブラー(放射状)をこれ一つで代用できる、さらに負荷が軽い。
Image Lounge『Mirage』
ディスプレイスメントマップの代用。ゆらめきを作成してくれるエフェクト
03 髪の毛のグラデーション
瞳や髪の毛のグラデーション
『キーカラー』+『反転』で目だけ抽出。
ブラー(バイラテラル)でディティール残したまま、境界線をぼかす。
さらに『CC Composite』でレイヤー数を抑えたまま合成。
にじみがでたら、『最大/最小』で調整。
プラグイン
PSOFT CellFX『P_BlurCel』セル境界にブラー
PSOFT CellFX『P_ReplaceColor』色の置き換え
PSOFT CellFX『P_ColorSelection』色選択
PSOFT CellFX『P_Gradient』詳細なグラデーション
04 アイドルライブ
ディスプレイ背景
エフェクト『CC Ball Action』
スポットライト
エフェクト『CC Spotlight』手前と奥とで分けて配置して空間を出す
セパレーション(輪郭際立たせ)
『チョーク』で範囲拡大。
真っ黒にして、ブラーをかけて、キャラの下にひく。
プラグイン
PSOFT ComicStyle『P_Halftone』
ドットと呼ぶ基本形状を並べ、それらに独自の「エフェクター」を掛ける
Image Lounge『Border Patrol』セパレーション作成
05 キラキラの変身シーン
マスクとマスクのズレで変身用キラキラ用の帯を作る。
粒子はフラクタルノイズ
プラグイン
Delirium『DE Fairy Dust』アルファチャンネルからパーティクル
06 降り注ぐ碧の光
ノイズとフラクタルノイズのマスクで光の筋を作り、パーティクルで降らせる。
プラグイン
Delirium『DE Glow』照り返し用のグロー
『Trapcode Starglow』十字の光
07 寿命間近の街灯
蛍光灯
『CC Cylinder』で蛍光灯を作成、『メッシュワープ』で調整
透明度の点滅
wiggle(8, 10)
雨
フラクタルノイズで作成
プラグイン
『Magic Bullet Looks』フィルター作成
08 忍者の戦闘
金属のライティング
レイヤースタイル『ベベルとエンボス』
残像の効果線
フラクタルノイズで作成、歪む場合は『ペジェワープ』
プラグイン
PSOFT CellFX『P_Gradient』でグラデーションの陰影をつける
レイヤー数と手順の削減。
09 月灯りの砂漠宮殿
星
『CC PerticleSystemsⅡ』
Wラシ(半透明)
『グラデーション』+『最大/最小』+『ブラー(滑らか)』
プラグイン
『Trapcode Particular』星・天の川
『Trapcode Starglow』星の輝き
10 騎士の鎧
金属のライティング
レイヤースタイル『ベベルとエンボス』
マスク
『塗りつぶし』を利用
プラグイン
PSOFT CellFX『P_ColorSelection』特定色の抜き出し
11 夕暮れの桟橋
波の反射光
フラクタルノイズ
プラグイン
Composite Wizard『Composite Color Matcher』自動色調補正。夕日のグラデーション
Psunami 波の反射光
Image Lounge『True Camera Rack Focus』レンズを用いたボケの表現
12 小川のせせらぎ
川の水
フラクタルノイズ
水面
コースティック
プラグイン
Psunami
13 五月雨の水たまり
雨
『フラクタルノイズ』+『ブラー(方向)』
水紋
『円』+『ディスプレイスメントマップ』
もや
『フラクタルノイズ』
プラグイン
Delirium『DE RainFall』水しぶき
14 白羽一閃
閃光
『CC LightBurst 2.5』
プラグイン
『Trapcode Shine』閃光
Image Lounge『Fracral Clouds』煙
『Optical Flares』剣の反射光
『Trapcode Particular』火花
15 覚醒の衝撃波
草がエグれる
『シャター』
ドーム状の衝撃波
マスク+レイヤースタイル『グラデーションオーバーレイ』
閃光
『CC LightBurst 2.5』
歪み
タービュレントディスプレイス
白コマ
白板 透明度75% → 2フレーム後 透明度0%
プラグイン
Image Lounge『Turbulent Distortion EZ』
『Trapcode Shine』閃光
【After Effects】アニメ『甲鉄城のカバネリ』の特殊効果
GW中、ちょうどアニメの特効(特殊効果)について勉強しているのでメモ。
メイクアップアニメーターによる加筆表現
現在放映中の『甲鉄城のカバネリ』というアニメで特に重要なカットには、フランスのアニメーションソフト「TVPaint Animation」で加筆しているそう。
変化している箇所
- ライティングに合わせて、リボン部分の陰影を足す。
- 髪の毛や肌の陰影の境目をディティールを残したままぼかす。
- 瞳にハイライトを足す
- 頬にぼかし
- 眉や目を加筆
- 髪の毛のハイライトや陰影を加筆。(生え際や一部の髪の毛を足したりしている)
- ちなみに肩や眼鏡の金属部分にハイライトを加えているそう(※主人公)
AfterEffects for アニメーション EXPERTまとめ
特に目と髪まわりが中心ですが、非常にアニメの画のクオリティを上げている要因になっていると思います。
After Effectsでもこういった加筆表現するのは、できなくはないと思います。
ちなみに勉強に使っているのはこの本。